銀行のATMからお金を引き出し、財布にお金を入れ銀行を出る。「あのー!カード忘れてますよ!カード!カードカード!」銀行の中から活発そうな女性が大きな声で僕を呼び止める。しまった。僕はすぐに銀行に戻り彼女からピンク色のキャッシュカードを手にした。「すみません、ありがとうございま…、あれ?これ僕のじゃないですね」僕のカードは緑色だ。「えっ?じゃあ誰の…」ATMコーナーにいた誰もが僕たちに視線を送っている。「このカード、誰か違いますか?」「…」「これ、ヤバくないですか?」「んー、そう…ですね」土曜だから窓口はもう閉まっている。自分は関わりたくない。という思いが伝わってくるようにみん続きをみる
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